堺のオッさん×ANDREW氏 対談インタビュー(3/3)

――そして、今作の話に移りたいんですけど、全4曲めちゃくちゃ良かったです!

U-tan メロコアだったでしょ(笑)? 今回は20周年というプレッシャーも感じつつ、シングルなので選曲の難しさもありました。自分で20周年と謳ってしまうと、意識しちゃうんですよね(笑)。

――集大成的なところを考えたとか?

U-tan  それもあるし、新しいものも見せたかったですからね。4曲やけど、アルバムぐらいのボリューム感があるかなと。曲調もチョッ速もあれば、4つ打ちもあるし、アコースティック曲(「A LITTLE BITTER MEMORY OF YOUTH」)は初めてベースをドラムを入れましたからね。

――最初の取っ掛かりとしてはメロコア作品を作ろうと?

U-tan ええと、原点回帰ではないけど、それはここ2、3作そうですね。わかりやすく言えば、速くてキャッチーな曲みたいな。前作『MELODIC-HOLIC』(17年6月)収録の「FOUND」はそういうノリでできましたからね。

TANNY 「MELODIC COASTER」(*GOOD4NOTHING主催によるキッズの遊び場をコンセプトにしたサーキット・イベント)とか、そういう活動も歌詞にも表れているかもしれない。やっぱり20年やって来れたのは僕らだけの力だけじゃないし、仲間やいろんな人に支えられてきたので、それに対するアンサー的な気持ちはありますね。

――ANDREWさんは今作を聴いて、どんな印象を持ちました?

ANDREW どメロコアだなと(笑)。あと、弾き語り曲が収録されているのはかなりスパイスになってると思います。海外のメロコア・バンドでも最後の曲にあまりパンク・ロックじゃないものが入ってたりするし。弾き語り曲は昔に作ったものだっけ?

U-tan 少し前に作ったものかな。パッと曲を思い出して、今はこのA、Bメロとは違うなと思って、ごっそり作り直しました。で、これはイケるなって。

ANDREW 「PAIN」は意外とGOOD4NOTHINGになかった速さなんですよ。そこまで速くない2ビートなので、メロコア・キッズが好きそうな曲かなと。

U-tan 一度、BPM190ぐらいでやってみようと思って。やったら意外と良くて。 ANDREW 前作よりもメロディが頭に残りやすい気がする。ギターのちょっとしたリフも口ずさんじゃうから。

――全4曲、メロディの良さが際立ってますよね。

SUNE アルバムができるくらいの曲数の中から引っ張ってきた4曲なので、どれもメロディアスで曲がいいなと。

U-tan 構成もめっちゃシンプルにしたんですよ。よりわかりやすく、キャッチーにしたくて。

ANDREW それはあったかもね。言いたいことをまとめられなくて、3分半ぐらいになっちゃうバンドも結構いるけど、今回はそれがないなと。

U-tan 前作のときにMAKKINが「もう少しシンプルでもいいんちゃう?」と言ってて、その言葉が頭に残ってたんですよね。

MAKKIN 僕らは洋楽流れの音楽性やから、短くて3分、長くて4分ぐらいの曲もあったけど、ハイスタとかこっち系のバンドとか2分ぐらいでまとめるじゃないですか。それをやったら、かっこいいんちゃうかなって。僕は「FOUND」ぐらいの尺の長さが一番気持ち良くて。削ぎ落として、いいところだけが残ってるみたいな。

――それもさきほど出た引き算の話とも繋がりますね

U-tan うん、それがいろんなところできるようになったのかなと。

――「STILL ALL RIGHT」に関しては?

U-tan この曲は「It's My Paradise」ぐらいのテンポ感ですかね。

MAKKIN それより少し速いくらいか。

――この曲もメロディが抜群にいいし、曲自体にスケール感もありますよね。では、バンドとしてはアコースティックの「A LITTLE BITTER MEMORY OF YOUTH」がかなり挑戦した楽曲ですか?

U-tan 「DAY」、「NIGHT」という2枚のシングルでアコースティックを入れたけど、あのときは時間がなくて、地元のスタジオにANDREWを呼んで録ったんですけど。あのギターの音がめちゃくちゃ良くて。

TANNY 僕らがよく使ってるスタジオだから言いますが、しょうもないスタジオなんですよ。

――ははははは。目の前で演奏してくれてるような生々しさで、すごく音が良かったですよね。

U-tan 今回はANDREWのスタジオで録ったんですけどね。

ANDREW 前回はせーの!でやったので、いろんな工夫をしましたけど、今回はシンプルなやり方で録りました。

U-tan ANDREWが録ると、ポロンと弾いた芯の部分が残るから、それが気持ちいいんですよね。

TANNY 最後にアコースティックでグッと締め括る感じも好きで。シングル「NIGHT」収録の「LOVE SAVES ALL」というマイナー曲をやったときに、こっちのGOOD4NOTHINGもいいやん!と思ったんですよ。年齢を重ねて、グッと来る哀愁というか、渋味も出せるようになったのかなと。アコースティックって、その極みみたいなものですからね。

ANDREW いまだに挑戦してるってことだよね(笑)。

――わかりました。では、今作のレコ発ツアーが10月から始まり、来年1月まで続きますよね?

U-tan ツアーでこのシングルの4曲を成長させながら、最後まで突っ走っていけたらいいなと。 ANDREW いい環境、いいサウンドを全会場で提供したいですね。

TANNY 各会場で爆発させて・・・キッズを待ってろよ、ほんまもんのメロコアを聴かせたるわ!って感じです。

MAKKIN あと、何年続けられるかわからないし、どこで何があるかわからないんでね。ライヴをやれる幸せを噛みしめつつ、やりたいですね。誰かが死ぬかもしれないし・・・僕が一番危ないでね。

TANNY ははは、それを笑い合って言える感じですから。

SUNE 最近、お客さんの感想を聞くと、音がやばかった!という声が多くなった気がして。ライヴが楽しい!という以外の魅力も伝わってるのかなと思うので、このツアーでそれを更新できたらいいですね。いいライヴはもちろん、いい音を伝えていけたらいいなと。

――今回の対談に相応しい、最高の締めコメントじゃないですか。

SUNE あざっす! めっちゃ考えてました(笑)。

――今作のツアーも楽しみにしてます!

全員 ありがとうございました!

(終)

TEXT:荒金良介

©GOOD4NOTHING All Rights Reserved.